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人生を焙煎する。── 元・美術教師が生む味わい深さ「自家焙煎珈房 和」

2025 4/12
たべる・くらす
コーヒー専門店 とらねこしそう 宍粟を訪ねる 宍粟市 自家焙煎珈琲

コーヒー専門店「自家焙煎珈房 和(なごみ)」。扉を開けると、磨き込まれた焙煎機とジャズの音色、そして常連さんと語らう気さくなマスターの姿があります。元・中学校の美術教師だった光岡さんが、人生の節目に見つけたもう一つの表現──それが、自らの手で豆を焙煎し、味を磨き上げていく「焙煎職人」という道でした。豆の声に耳を澄まし、天候や湿度に心を配り、何度も失敗しながらたどりついた一杯。その味わいには、人生のほろ苦さとあたたかさが、静かに溶け込んでいます。

目次

王道スタイルのコーヒー専門店

山崎町・国見の森公園近くにある「自家焙煎珈房」。扉を開けると小窓の向こうには手入れの行き届いた焙煎機が鎮座している。ジャズのスタンダードナンバーが流れる店内に目をやると造り付けのカウンター、そして棚には色とりどりのコーヒーカップが整列する。
王道のコーヒー専門店という設えに、さぞ寡黙なマスターが、と想像した人も多いだろうが、カウンターの奥には常連客と思しき人たちと気さくにトークする男性の姿。この人こそ自家焙煎珈房和(なごみ)のマスター・光岡和人さんである。

コーヒーの美味しさに魅了され…

前職は中学校の美術教師という光岡さんは、ある日劇的に美味なコーヒーに出会ったことをきっかけにコーヒーに魅了された。それ以来「こんなに美味しいものだったなんて」とコーヒー店を訪ね歩くようになった。コーヒーは豆選びも重要だが、焙煎する人によって驚くほど味が変わる。姫路にお気に入りの自家焙煎店を見つけ、毎週のように豆を買いに行くようになり、ハンドドリップに目覚めた。職員室で同僚にコーヒーを振る舞うようになった光岡さんは、コーヒー好きの先生を集めて愛好会をつくるほどに。さらにコーヒー愛は加速し、ついには早期退職を決め、焙煎職人に弟子入りすると宣言した。

第二の人生は焙煎職人として

光岡さんの熱意に、最初は反対していた奥様もお店を手伝うことをしぶしぶ承諾。退職金をつぎ込んで自宅横に店舗を構えた。ここまで聞けば、まさに人生の楽園!テレビで見るような選択に思えるが、現実は想像よりも過酷だった。いくら時間をかけて焙煎に取り組んでもオープン当初は失敗続き。「豆の状態はもちろん気温や湿度、ちょっとしたことが命取りになる」と、休日はほぼ焙煎機の前に陣取った。納得できないものは出せないと大量の豆を捨てたこともしばしばだ。「豆のピッキングで目はチラチラするし肩は凝るし、悠々自適なんてもんじゃなかった」というが、どこまでも徹底的にこだわれる焙煎職人の世界が楽しくて仕方がないようだ。

ほろ苦く、奥深い。人生のような味わいを

カウンターに立ち会話をする日々も板についてきた。放っておけない性格は今に始まったことでないようで、光岡さんに会いに元教え子や同僚が訪れることも多いという。「若いお客さんの人生相談にのっていることも、よくあるんです」と奥様は笑う。おふたりの名前に共通する漢字から名付けたという店名「和(なごみ)」には、ほろ苦さも味わい深さも包み込む、和やかな時間が豊かに流れている。

自家焙煎珈房 和について

住所宍粟市山崎町金谷822-5
TEL090-9706-6157
営業時間8:30〜17:30
定休日月曜日・火曜日
アクセス中国自動車山崎ICから8分
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虎猫編集室🐈‍⬛"ことば“と"かたち”の伴奏者

toraneko_edit

【2025年の暑かった10月をずっと忘れないでいよう】

写真は、2025年11月現在に選ぶ、今年一番忘れたくない景色です。地球って、世界って、すげー。

今年はですね、年初からちょっとほうぼう転換期でいろいろありすぎて(どちらかというと良いことです、ご安心を)、あ、これはSNSやったらいかんやつだ、と息を潜めたままでした。

情報というのは解禁までは発信禁止ですから(虎猫構文)。たまに浮上してなぞのストーリーズだけあげておりましたが、わたしたちは元気です。ねこも3匹もれなく元気です。

みなさん、お元気でしたか?
さて、10月が終わりましたね。世界が、日本が、大きく動いた、とんでもなくもりだくさんな1カ月でしたね。

今年はじめには思いもしなかった世界線に、わたしたちたぶんいると思うんですよね。(いや、いろいろ課題はあるのよ、でもクソみたいに停滞していたときより数十倍明るいと思うの)

まだ、既定路線と既得権益があたりまえになりすぎて、期待してはあきらめてきたぶん、不安感もあるけれど、でも希望のほうがちょっと多い気がする。そんな気配が日本のあちらこちらにあります。

そういうフェーズには、われらの出番も増えるんです。わーい!

とらねことたまには話したいやんってかたは語りましょう。DMください。とらねこもフェーズが変わった気がしていたのが確信になってきたので、光のさすほうにコマを進めます。

あ、でもすべては明日ドジャース対ブルージェイズが終わってからです。

Losing isn't an option(負けるという選択肢はない)!!
【22期め終わりました】

有限会社フュージョンファクトリー、7月決算でございまして。おかげさまで、明日からシーズン23に突入いたします。

いやはや、23って!生まれたての赤ちゃんが一浪しても大学を卒業するだけの時間ですよ。猫ならものすごい長寿猫ですよ。本当にみなさま、ありがとうございます。(あれ?とらねこいくつやねん!って話ですが、まぁそれはいいじゃないのー)

シーズン20あたりからずっと言っていますが、いま、わたしたちは、このひとたちのためにやるで!!と思えるチームでばかり仕事させていただけています。感謝しかありません。

いわゆる昭和的価値観だと超絶劣等生なわたしたちなので、いわゆる搾取的な気配をチームに感じてしまうと、いちおう無理してがんばって協力しようとするんですが、どうやっても水がかかったアンパンマンのように、シワシワしょぼしょぼとやる気がなくなってしまいます。(まぁ、そういうことなので、スゥーッといなくなった場合はお察しを)

ですが、仲間のためなら勇気りんりん。チームがよくなるとめちゃくちゃ自分たちのこと以上にうれしいですし、どんどん上昇していくお手伝いができるのは伴奏者の役得と常々感じています。

こんな働き方ができるのは、本当に幸せだなぁと思います。

そして、最近は、高松時代にお世話になっていたみなさんとまたつながったり、四国にも新たな出会いがあったりと、場を移したんではなく、場を増やしたんだ、と感じる機会も増えてきまして、それも本当に長く続けていてよかったなと思うことです。

有限会社フュージョンファクトリー(コードネームとらねこ)、シーズン23も、チームみんなの素敵な未来のために、ホームラン王をめざします。どうぞよろしくお願いいたします。
【TUKUTTEでことばをつくろう】

またまたご無沙汰しております。暑いですね。

来る7月27日(日)夢マルシェ実行委員会さんが
またまた素敵なイベントをスタートアップさせます。
イベント詳細は→ @yume_marche_shiso さんの
投稿をチェック!!

で、ですね。
心意気のある事業者さん大好きっ子のとらねこ
これは参加しないと猫がすたるやないかい!と
いそいそ参加いたしますので、よろしければ
遊びにいらしてくださいねー

⭐︎虎猫編集室ワークショップの内容⭐︎

小学生〜高校生であれば、読書感想文、作文、小論文など
楽しく自分のきもちでしっかり書くポイントを
レクチャー。ふせんワークなので遊び感覚で!
希望者には、おうちで仕上げる際の添削もいたします。

夏休みの宿題の要項、読書感想文であれば
感想を書きたい本も持ってきてくださいね!
読んでない!という場合は少し時間をかけて、
読むところからはじめましょー

オトナの場合は、キャッチコピーや商品文章
心情にあわせたエッセイ、はたまた企画書まで
こうつくるんやでポイントをお伝えしながら
いっしょに仕上げてまいります。

費用はまるっと完成まで伴奏して、どれでも
1コンテンツ1000円。税込です。破格です。

実はとらねこって、わりとお仕事ニーズございまして
ライターとしてもそれなりにお金を稼げておりますので
そこはご安心いただいて大丈夫です。

むかし、娘はほぼ毎年、なんかの賞に選ばれてましたが
我が子はスパルタ激辛オニババモードでの指導
でしたので、それについてはアテにはなりません。
(今回はねこにゃんにゃんモードやで。安心してや)

マンツーマンのワークショップになりますので、
お好みに合わせたアレンジも可能ですよ。
ご予約いただきましたら、枠は自由にお取りします。

お気軽にDMにてお問い合わせください!

そしてとらねこワークには参加しなくても
全然いいので、ぜひ遊びにきてくださいね!
【虎猫思想、配布のこと、表紙のこと】

とらねこ、ありがたいことに今年度、業務過多でバタバタしておりまして、虎猫思想Vol.10は、取材にご協力いただいたみなさまを通じて配布するのみにとどまっております。すみませーん。

ということで。

明日5月4日
誌面にご登場くださっている
夢マルシェ実行委員会のおふたり
@yoooshokuten__sagua__ 
@kayotama_13 
が
わんこと楽しめる道の駅ちくささん
@road_station_chikusa 
のイベント「山菜まつり」にて
春の小さな夢マルシェ を開催!!
@yume_marche_shiso 

虎猫思想も配布くださるそうなので
ぜひ!夢マルシェブースでご覧くださいませ。
夢マルシェをはじめた頃からの、子どもたちと
地域への想いを書かせていただいています。

マルシェでは、おふたりの作品販売とともに
つちのこワークショップもあるそうですよ!!
のんびりちくさで楽しむゴールデンウィーク、
おすすめです。

写真は、虎猫思想Vol.10の表紙ねこ。
夢マルシェを主宰されているsaguaさんちの、
あんみつちゃんです。

あんみつちゃん、実は虎猫編集室のちくわと姉妹。
香川県善通寺市にある四国八十八札所のひとつ、
金倉寺さんで生まれた、縁起ねこです。
【虎猫思想Vol.10】 2025年に入り、密か 【虎猫思想Vol.10】
2025年に入り、密かに制作をスタートさせ、2月22日の発刊を目指していた虎猫思想Vol.10。

遅れに遅れて、自分たちですら、いったいいつになるのか、本当に出るのか、出さないのか、どっちなんだい!と訝しんでいましたが(笑)ついについに本日、刷り上がりが到着しました。

制作しながら、ずーっと、ずーっと、虎猫思想をはじめた頃のこと、いま虎猫とかかわってくださっている方々のこと、これからその方々とともにやりたいことを考えていました。

この地にわたしたちがやってきて4年半。虎猫思想を発行し始めて3年。虎猫思想がつないでくれた縁もたくさんあります。それは、すぐそばであったり、とても遠くからであったり。

似たような価値観を持ち、互いに共感できるひとたちとは、どこにいても、どこで出会っても、つながれる。宍粟にこなければ出会えなかったご縁がそれを教えてくれました。

虎猫が応援したいひとたち、虎猫のことを必要としてくれるひとたち。そう思ってくれるひとたちに誠心誠意お応えするのがわれらの使命と思うようになりました。相互に感謝とリスペクトのある関係を大切にしようという決意にもつながりました。ありがとうございます。

今回の虎猫思想、なんだかしみじみといいものになりました。なぜかというと、とりあげた方々の生き方、考え方がおのおの素敵だからで、それはこれまでの虎猫思想も同じです。

ただ、フリーペーパーということで大事にしてもらえない場合があることが常々つらかったので、今回は、あちこちに置くのはやめました。ご縁のある方々にはぼちぼちとお持ちする予定ですので、少し時間がかかりますが、お待ちください。

それから、3月20日に、加東市のスタブロブックスさんがスタートさせる地元本の発刊イベントがありますので、そこへはお持ちしてお配りする予定です。この新しい本のコンセプトも、イベントの基調講演も素敵ですので、ぜひぜひいらしてください。当日は虎猫ふたりともそこにおります。(詳しくは前の投稿をご覧ください)

もしくは虎猫を見かけた時に声をかけていただけたら、もちろんお渡しできると思います。DMいただくのもありがたいです。この投稿で、あ、今回出てるのはあのひとたちね!と思ったら、明日以降、その方々にお渡しに行くので、そのかたから受け取っていただくというのも広がりもあって素敵だなと思っています。

これは、これだけ情報が溢れ、いやでも飛び込んでくる時代に、わざわざ読むのに手間のかかる媒体は、どうなの?という実験でもあります。
どうぞ、どこかで出会っていただきました暁には、虎猫思想Vol.10をお読みいただけたら幸いです。
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